産業医の働き方には、嘱託産業医と専業産業医の2種類があります。嘱託産業医とは、企業や団体と雇用契約を結ばずに、一定期間、産業医としての業務を行うことを指します。一方、専業産業医とは、企業に常駐して産業医としての業務を行うことを指します。産業医は一般の病院での勤務とことなり、決まった時間で夜勤やオンコールでの勤務がないので人気です。
嘱託産業医と専業産業医のどちらが自分に合っているかは、ライフスタイルやキャリアプランによって異なります。
自分のペースで働きたい人や、自由に働きたい人は、嘱託産業医がおすすめです。嘱託産業医は、企業や団体と雇用契約を結んでいないため、自分のペースで働くことができます。また、勤務時間や勤務場所を自由に決めることができるため、子育てや介護と両立しながら働きたい人や、自分のスキルを活かして働きたい人におすすめです。女性の医師や年配の医師などがお勧めかもしれません。開業医で、嘱託産業医と掛け持ちで働いているというのはよくあることです。
収入が安定した働き方をしたい人や、産業医としての経験やスキルを活かした働き方をしたい人は、専業産業医がおすすめです。専業産業医は、企業に常駐して産業医としての業務を行うため、企業の業績や経営状況に影響されにくい安定した収入を得ることができます。また、専業産業医は、企業の従業員の健康管理を全般的に担うため、産業医としての経験やスキルを活かすことができます。
医師転職で産業医として働く際は、自分のライフスタイルやキャリアプランに合った働き方を選択することが大切です。
認定産業医となるにはどうしたらいい?
認定産業医になるための要件は、以下の通りです。
- 医師免許を取得していること。
- 労働安全衛生法第13条第2項に規定する研修(60単位以上)を修了していること。
- 産業医科大学または日本医師会で実施する認定試験に合格していること。
認定産業医の研修は、日本医師会や産業医科大学など、厚生労働大臣が指定する機関で実施されています。研修は、座学と実習の両方があり、労働衛生や産業医学に関する知識や技術を身につけることを目的としています。認定試験は、年に1回実施されており、合格率は約60%です。
認定産業医は、労働安全衛生法第13条第2項に基づいて、厚生労働大臣の認定を受けています。認定産業医は、産業医としての知識や技術を有していることが認められており、企業や団体から信頼されています。そのため、専業産業医の場合は認定産業医の方が、採用される確率は高いと思われます。
産業医として働きたい方は、認定産業医の資格を取得することをおすすめします。認定産業医の資格を取得することで、就職や転職に有利になるだけでなく、産業医としての活動にも幅が広がります。